
メイクをしたらクレンジングと洗顔をして、毎日きちんとスキンケアで保湿しているのに、肌荒れが起きてしまうという方もいます。
そのため、基礎化粧品を取っ変え引っ変えしているという方も多いのではないでしょうか。
スキンケアをしていても肌荒れが起きるのは、主に生活習慣が原因として考えられます。
確かに、スキンケアをしっかりすれば肌を保湿したり、不足している美容成分を補うことができますが、肌が荒れるのは内側にも原因があります。
肌は角質層や顆粒層、有棘層からなる表皮、コラーゲンやエラスチン、繊維芽細胞などで構成されている真皮、そして皮下組織の3つから成り立っています。
外側からスキンケアができるのは、この3つの組織のうちでは表皮だけで、真皮や皮下組織というのは体の内側からケアをしなくてはいけません。
基礎化粧品に含まれる有効成分も多少は真皮まで届きますが、完全にダメージを回復させたり、コラーゲンやエラスチンなどの成分を補給するのは難しいと言われています。
もちろん表皮のケアも大事なのですが、肌のハリや弾力を保ち、うるおいのある健康な肌の状態を維持するには真皮の状態が大きな鍵を握っています。
コラーゲンやエラスチンが減少していると、ハリや弾力が失われてしまい、ターンオーバーのサイクルが乱れたり毛穴の形状が変化してしまうために、しみやくすみ、ニキビが出来ますし、十分に水分を保持することが出来なくなります。
また、表皮を支える力が弱くなってしまうために、しわやたるみなどのトラブルも起きます。
つまり肌の健康を保つためには、真皮の状態を良好にしておかなくてはいけないのですが、真皮は紫外線や大気にあるホコリからだけではなく、体の内側からもダメージを受けやすいのです。
その原因となるのが、睡眠不足やストレス、食生活の乱れによる栄養不足や偏りです。
睡眠が不足すると、肌のダメージを修復して回復させる成長ホルモンの分泌量が少なくなってしまうため、肌細胞がメンテナンスされないままになります。
ストレスが溜まってしまうと、体内には活性酸素が大量に発生するため、細胞を攻撃してトラブルを起こしやすくなります。
肌は栄養によって丈夫になり、トラブルを改善することができますが、栄養が不足すれば肌が弱くなりトラブルが悪化してしまいます。
このように、肌荒れは内側から与える影響も大きく関係しているので、肌を美しく健康にするためには外側からのスキンケアだけでは十分ではないのです。
ですのでスキンケアをしても肌荒れをするという方は、生活習慣を見直して改善する必要があるのです。